― まずは監督のお名前、作品名をお願いします。
氏家成隆です。多くの人に協力を頂き「早春狂想」という映画に挑戦しました。
― この作品を作るに至った経緯・動機などは何ですか?
いつも思うのは、僕の場合、映画を制作し始めようとしたとき、初めは強い主張や動機っていうのは自分の中で明確ではないのかな、と。映画が形になって上映されてみて、あのときの自分はこんなこと無意識に表現したかったんだなあと思います。そんな映画ですから、作品のテーマは明確なようで曖昧です。大した作品ではないのですが、お客さんにうまく推測していただければ幸いです。ただ、今回の映画の制作に当たって、映画部以外の人から協力を頂いています。映画を作るのに、サークルとか学校の壁なんか気にする必要はない、そう思って役者や音楽製作者に依頼したのは確かです。
― 「ここは!」というこだわりポイントがあったら教えて下さい。
作品の中で金魚が出てきます。撮影の度に、近所の池から網ですくって来た金魚です。捕獲するのに1時間格闘したときもありました。撮影のためにそんな苦労があったことを感じてください。
― 作品の制作を振り返って、印象に残っていることやハプニングなど何かエピソードがあったら教えて下さい。
早春ということで、作品の中は桜が開花する前の少し肌寒い季節が舞台です。実際の撮影は桜前線との追いかけっこでした。桜前線を毎日確認し、スケジュールを調整するのはハラハラドキドキでした。おかげさまでなんとか開花前に撮影を終えることができました。役者さんたちのご協力のおかげです。本当に有難うございます。
― 自主制作で映画をつくる、ということについて聞かせてください。
目の前に紙とペンがあったとして、その紙に絵を描くか、小説を書き始めるか、或いは何もせずにいるか。それはその人次第な気がします。僕らの目の前にはカメラがあって、自分たちの表現したいことを色々な形でスクリーンに映し、溶かし込んでいます。自主映画制作は楽じゃないし、きっと格好も良くもありませんが、しかし、少なくとも自分はぼけーっとしてるだけの人間ではないんだぜと、形に残したいんだぜと、制作を通して、こっそり主張できるのではないのでしょうか。
― 最後に一言コメントをお願いします。
制作にかかわった人達とデパルマのみんなに感謝を。そしてお客様、当日のご来場こころよりお待ちしております。
「早春狂想」 (DV / 35min)
監督:氏家成隆
出演:後藤秀雄、河野雅之、檜山マキ、佐藤瞳
僕は、一度だけ思い返して、そして、願うのだ。再生する。これは僕らだけのもの。希望の光は心の中から心の再生。君の面影。春の息吹。
リンク:「早春狂想」制作日記