The Man Whoも遂に10回目。今回はデパルマに入部以来、部の内外を問わず多くの作品にスタッフとして関わり、自身の制作活動もコンスタントに続けてきた琢磨修市監督が登場。卒業を目前に控え、学生として、デパルマ部員として最後の作品に取り組もうとしている今、その心に思うことを伺いました。「今まで通りやるだけです」
― 自己紹介をお願いします。
「文学部4年の琢磨です」
― もうすぐ卒業ですが、デパルマでの日々を振り返ってどうでしたか?
「とても良かったと思います。デパルマには感謝しています」
― 映画制作の思い出を教えてください。
「血糊の付いた手でモデルガンを振り回しながらアーケードを駆け抜けたり、役者にキャットフードを食わせたり、友達の頭に雪だるまの頭を装着させたり、後輩の顔面いっぱいにウロコを描いたり‥‥どれも楽しい思い出です」
― 琢磨監督にとって自主映画制作の魅力とは?
「やはり第一に、何でもできることです。せっかくのチャンスなので、自分しかやりたがらないようなことを選んでやってきたつもりです。あと、僕はみんなで賑やかに作ることと、一人で黙々と作ることの両方が好きなので、撮影現場も編集作業も両方楽しめました。勿論思い通りにいかないことの連続ですが、問題を工夫で解決し、面白いものに昇華できた時の快感はたまりません」
― 制作活動の際にいつも意識することは?
「簡単に自分のスタイルを確立したくないし、すべきではないと思っています。安全策で手堅く作るなら自主映画でやる意味もないと思いますから。僕は、ただ色んなことを実験しておこうという気持ちでやっていました」
― 今年の2月19日に行われる「月夜の諸事情(プライバシー)」はどんな上映会なのですか?
「上映される7つの物語は、同じ時間の中を進行します。同じ瞬間に同じ空を共有する人物たちを7つの視点から描くことにより、上映会全体で1つの緊張感を演出したいと思っています。
― なるほど。「上映会全体で1本の映画」みたいな感じですね?
「そうです。各々の作品は一応独立していますが、その繋がりは強く、作品同士の関係性の中にも面白さがあります。それを存分に感じて頂くためにも、是非とも全作品を観て頂きたいですね。各作品の監督は別々の人間が担当していますから、色々な雰囲気を楽しめると思います」
― それは新しい試みですね。是非意気込みを聞かせてください。
「デパルマ部員としての僕にとって、この上映会は引退試合です。そう思うと力が入りますが、勿論「集大成」などと言えるような技術はまだ持っていないので、今まで通り自分が出来るかどうか分からないようなテーマを、上手くいく保障の無いやり方で攻めるだけです」
― 期待しています。ありがとうございました。
[琢磨 修市]
代表作「Gの居る部屋」(2002)「本屋」(2003)「ローリング」(2004)
予測不能のストーリーと映像で、観客に新鮮な感覚を与える作風が毎回賛否両論を巻き起こす。現在制作中の「春を待つ」は、2月の上映会「月夜の諸事情」への出品が決まっている。